2005年 02月 05日
先日「能が好きなのー」一緒行こうよーと誘った際、「でもねぇ能ってわかりにくいもん、ほらこの”シテ”って何よ?」といわれ、答えられなかった自分。それをみた友人は「能を見た人でもわからないことなのかーー」と余計に能をきつーく感じたようで、、、いかんいかん。
シテーー主人公 ワキーー相手方。シテに話しかけたり問いただしたりするなどドラマの進行役にもなる。怨霊と化したシテを退散させることもある。 ワキツレーー相手方の連れ。 ツレーー主人公の連れ。 トモーーシテのお供。 子方ーー子供や青年の役。←本当にちっちゃい子がやるのでびっくり! アイーー前場と後場をつなぐ役。狂言師が扮することもある。経過した内容をわかりやすく語り、ワキの言動を助言する。 (以上「能にアクセス」より引用) まぁ用語解説だけじゃぁ頭に入りにくいと思うので『道成寺』にあてはめてみると 前シテ:白拍子 後シテ:鬼女 ワキ:道成寺の住職 ワキツレ:道成寺の僧2人 アイ:能力(寺男)2人 となる。 これを頭にいれた上で、『道成寺』を辿るとーーーーーー 安珍清姫事件の後、道成寺では鐘が新調されて供養が行われようとしている。住職(ワキ)は、能力(寺男、アイ)に、女人禁制の触れを出すように命ずる。そこへ、白拍子(前シテ)が登場して、芸の奉納を申出る。断りきれなくなった能力は、自分の一存で許可を与える。能力は烏帽子を差し出し、舞を所望する。 白拍子は、舞を踊り、最高潮に達したところで鐘を落として中に入る(中入り。前シテが後シテの衣装・面に着替えるとき、アイが観客が退屈しないように経過を説明したり踊ったりする)。 眠ってしまっていた能力は鐘が落ちたことに気づいて、住職に知らせた。すると住職は、安珍清姫の事件を話し、白拍子はこの女の霊であろうという。僧たち(ワキツレ)が祈り始めると鐘があがり、蛇体の鬼女(後シテ)が現れる。鬼女は僧侶に歯向かうが、僧の祈祷に負け、日高川に飛び込む。 前シテ 後シテ 画像はこちらでお借りしました。能面展示室 #
by rosewater0824
| 2005-02-05 14:09
| 能--その他
2005年 02月 05日
能にアクセス ★★★ ○井上由理子 ○1680円、淡交社 初めて能を見たときは、言葉もストーリーも全くわからずちんぷんかんぷんだった、という著者。共感できるなぁ。本書では同じような初心者に向けて、豊富な写真を取り入れた解説がなされている。代表的な能面、能舞台の名称、小道具などについての図説もさることながら、お薦めは「初めて見るならこの曲目ベスト10」永遠の恋に憧れるあなたには「井筒」etc....解説見ていると、どれも面白そう~~。さらに進んで、代表15曲の曲目ダイジェスト、おすすめの10詞曲集(台本)もあるので、全くの初心者から、一歩ステップアップできる仕組みになっている。勿論、言葉は平易。 十分なゆとりをもってカラーページで紹介されているので、楽しく読める。 #
by rosewater0824
| 2005-02-05 01:50
| 能についての本
2005年 02月 04日
鑑賞した演目、知らなかった言葉についてなど、つらつらメモっていこうと思います。誰かに急に能に誘われちゃってーなんてときに、パパッと予習できるカテゴリーになるとよいな。
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by rosewater0824
| 2005-02-04 23:35
2005年 01月 29日
能マンガがあると聞いて、新宿三越に新規OPENしたジュンク堂にて、購入。久々に、7センチヒールはいたもんだから、ゆっくり堪能できねぇ。。。店内は、紀伊国屋のように混雑しておらず、7階には、カフェが併設。しかし、オープンカフェなので、本に集中できないのが難点か?試験勉強しているカップルがいた。早速たまり場になりそうだ。マンガは、「花と夢」っていうシリーズ?だった(少女漫画あまり読まないからわからず)。母方の祖父を師匠に持つ内弟子が主人公。演目解説や、シテ。ツレなど用語の平易な説明も充実している。ありがたい。
次の能鑑賞は2月半ばかぁ。 あ。ところで私の日記はこちらです。>>>『こやし』。筆マメっ子です。 #
by rosewater0824
| 2005-01-29 22:08
2005年 01月 23日
○善知鳥(うとう)
○面:前シテ(三光尉)、後シテ:痩男 諸国を回っていた僧が、越中の立山地獄に立ち寄る。地獄の凄まじい光景に驚いて、ふもとに下りたら、不思議な雰囲気の老人がいた。「陸奥に行くんだったら、去年なくなった漁師の家に行って、箕傘を手向けるように伝えてください」老人はこういって、漁師の家の人に渡してね!と、自分の片袖を渡して、去る。陸奥にたどり着いた僧は、近所の人に漁師の家の場所を訪ねる。家にいた漁師の妻に理由を話すと、妻は驚いて、漁師の形見の服をだしてきた。なんと老人の渡した片袖とぴったり合うではないか!妻子と僧で、念仏を唱えていると、げっそりとやつれた漁師の亡霊があらわれる。「後世の報いを考えず、殺生を繰り返した結果がこれです。」親子の情が強いと言われる善知鳥の小鳥を親から引き離したシーンを再現する漁師。地獄では化鳥(化身?おばけ?)となった善知鳥の鉄の口ばし、銅の爪に追われ地獄の責め苦に苛まれる様子を見せて、漁師は「私を救ってください」と僧に頼み、消えていく。(<ここのシーンが激しくて、鼓にのってしまう。でもそんな奴いないのよ。。。) 漁師の亡霊が小鳥を捕らえる様子を再現するところで、扇をパーっと開くと、善知鳥の姿が!!能っておっしゃれーーーー♥ 生業として殺生をしなければならない男のあの世での姿がこれだよ。辛すぎる。どーしようもない!!!!かなりエネルギーを吸い取られる演目。 #
by rosewater0824
| 2005-01-23 22:57
| 能--その他
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